屋久島 宮之浦岳縦走&温泉一人旅

(2004年10月13日〜17日)

 

以前から行きたかった屋久島。無人小屋泊まりの縦走は単独では少々不安だし、鹿児島までの交通費などで二の足を踏んでいた。しかしホームページで調べたら案外一人でも安く簡単に行けることがわかり、ガイドブックなどを見て行けそうだと確信。前月に腰痛になったので、装備の軽量化を計った。出発は11日夜の予定だったが高速バスが満席で12日にした。10/12夜、JRの在来線を乗り継ぎ博多へ。2345博多駅交通センター発の夜行高速バスに乗る。

1013日(水)晴のち一時曇

午前6時頃バスは鹿児島に到着。天文館でバスを降り、鹿児島港南埠頭へ向う。すでに明るい。途中ローソンに寄ってむすびを1個買う。約25分で港に着いた。740分から乗船受付開始。往復乗船券を購入し、船に乗り込む。乗客はそれほど多くなく、のんびりムード。登山者らしき人は見当たらず。

8:35鹿児島港出航。桜島はすぐに霞んで見えなくなった。アナウンスで登山届を船内で受け付けてくれるというので、案内へ持って行く。船内を散策。きれいでなかなかよい。缶ビール350250円、500300円、生ビール400円と良心的。枕があるが、貸し毛布は有料で100円。浴室、シャワー、サウナもある。デッキに出ると、青年がギターを弾いて大声で歌を歌っている。限りなくのどかである。前方に島影が見えてきたが、霞んで形がはっきりしない。飛魚が海面を飛んでいく。山の形が何となく見えてきた。どうも上のほうは雲がかかっているようだ。

1230屋久島の宮之浦港に到着。パトカーが1台、タラップ下にお巡りさんがいる。登山届を受け取るのだろう。港の待合所は小さい。ここでペットボトルに缶チューハイの中身を移す。すぐ先のバス停に大川の滝行きのバスが待っている。後ろに雲水峡行きのバスもいる。

1300発大川の滝行きのバスに乗り込む。合庁前で紀元杉行きバスが待っており、それに乗り換える。乗客は私を含め3人。気さくな運転手は3人の乗客相手によくしゃべり、猿や鹿が出てくるたびにバスを止めて観光ガイド。道路沿いには赤ちゃん連れの猿があちこちで呑気に毛づくろいをしている。

紀元杉に1438着。紀元杉の周りをぐるりと回ってから、車道を淀川登山口に向って歩く。ガイドブックには登山口まで1時間とあったが、22分で着く。先ほど曇っていた上空も晴れてきた。登山口前にトイレがあり、その裏に水場があるが、手をぬらす程度の水しか流れていない。

登山口より約35分で淀川小屋に到着。途中日帰り登山者に何人かすれ違う。登山路は木製の階段などでかなり整備されている。小屋の中をのぞくと薄暗く、ひんやりして誰もいない。中はきれいだが、戸が固く、開け閉めがしにくい。ヤクシマヒメネズミがいるので注意と、張り紙がしてある。今夜は貸し切りか…。

下山者が何人か下りてきた後、登山口方向から一人の半袖シャツ姿の女性がやって来た。今夜の仲間ができたようだ。彼女は札幌の労山会員Kさん。縦走ルートは私と同じ。デッキで話しながら夕食を済ます。彼女はウィスキーの入ったミニペットボトルを持っていた。私も焼酎をペットボトルに入れてくるつもりだったが、ザックに入らず諦めた。

夕食後小屋に入り、上の段にシュラフを敷く。下はどうもネズミが出てきそうだし、寒そうである。実際、二人で話をしていると、カタカタ、カタカタ、と窓辺で時折金属音がしてハッとなることしばしば。一人でなくて良かった…、と安堵する。

外が真っ暗になった頃、小屋の外に出てみると、木々の間にぽっかりとあいた空には数えきれない程の無数の星が散らばっていた。樹間にもきらきらとまるで蛍のように星が輝いて見える。耳を澄ますと、沢音に混じって何か遠くで人の話し声が、ざわざわと聞こえてくる、ような気がする。ここらあたりは島の人たちの霊が集まってくる所だと、バスの運ちゃんが言っていたっけ…。トイレを素早く済ます。夜はかなり冷える。標高1380mである。エアマット、シュラフカバー、シュラフ、防寒着、カッパの上下とすべて着込んで、シュラフカバーの口を絞って鼻だけ出してやっと温かくなる。朝起きた時に小屋内の温度計を見ると、午前5時で8℃だった。

1014日(木)快晴のち曇

パッキングに手間取り、Kさんより少し遅れて出発。家を出て来る時には完璧!なパッキング、の筈だったが、何故か雨蓋が閉まらずやり直す。今回6030かで悩んだが、単独で軽快に歩くには軽量に限ると30にし、あらゆるポケットを総動員し、必要最低限に留めて何とか納めたのだ。

早くも登山口からやって来る男性がいる。予定のコースが同じで、同行しないかと誘われるが先に行ってもらう。高盤岳展望台手前でKさんに追いついた。指導標に誘われ高盤岳展望台に立ち寄る。思わず、え〜何これ!と叫んでしまった。奇妙な形の岩である。まるでかまぼこに切れ目を入れたような巨岩がピークに乗っかっている。自然とは不思議で、面白い。この展望台に先ほどの男性がいたが、あっという間に先に行ってしまった。縦走らしいが、小さなデイパックである。

ほどなく各ルートが集まる花之江河に出る。湿地帯で、木道がそれぞれの方向へ続いている。木の形が面白い。太いまま上にドーンと伸び、いきなりそこから横へ枝が張り出してそれ以上は上に伸びず、傘のようだ。花の季節はシャクナゲが咲き乱れるらしい。

そこからすぐで黒味岳分岐に出た。ザックを置きピストンする。ここまで木段続きで、やっと山らしい道になった。20分強で山頂に着くと、先ほどの男性がいた。宮之浦岳、永田岳がすぐ近くに見える。風が強く、立っているのがやっとで写真を撮って早々に戻る。縦走路に戻り、投石平、岩屋を経て宮之浦岳へ向う。途中、中高年の10名くらいのパーティとすれ違う。栗生岳手前には奇妙な形をした巨岩がそこここに立ち、見飽きない。快晴だが、風は強く冷たい。

黒味分岐より1時間半強で宮之浦岳山頂に到着。さっきの男性の他に、黒味ピストンの間に先行したらしい日帰り登山者が4名。展望は素晴らしいのだが、風が強く、寒いので岩陰にしゃがんでカロリーメイト、チーズなどで昼食を済ます。ここからの縦走路はKさん、男性と私の3人で小屋まで行動を共にする。

強風で360度の展望をゆっくり堪能する余裕もなく、焼野に向う。上から見ると、焼野の三叉路への木道が一瞬りっぱな車道のように見えた。三叉路に11時までに着けば永田岳をピストンしようと思っていたが、ほとんど11時に三叉路に着いた。ザックを置き、サブザックにカッパと水と行動食を入れ永田岳へ向う。ピークはすぐ近くに見えるが、45分くらいかかる。途中ヤクザサ帯を抜けるが、笹の葉が小さくてかわいい。一旦窪地に下りてふたたび登る。V字にえぐれた箇所が結構あった。山頂は巨岩の積み重ねである。西側を見下ろせば永田の集落、その向こうには海が広がっている。ここも強風で、まともに立っていられない。海からの風を避け、巨岩の裏側に回るとぽかぽかと暖かい。ここからは宮之浦岳の展望がよく、のんびりするには絶好の場所だ。しかし、それでも寒くなる。

三叉路に戻り少し歩を進めると、先程までは雲ひとつなかった空に雲が流れてきて、あっという間に永田岳は雲に覆われてしまった。宮之浦岳にも程なく雲がかかり始めた。同行の男性から台風23号が発生したと聞いたが、平石でKさんが携帯で気象配置図を見たら、まだ当分日本には来そうにないのでひと安心。途中、素晴らしいヒメシャラの森を抜け、約1時間半で、今夜の宿泊地新高塚小屋に着く。実は旧高塚小屋まで行くつもりだったが、会う人がみな口をそろえて旧高塚小屋は汚いので止めた方が良い、まだ岩屋の方がましだとまで言われたので、新しい小屋に泊まることにしたのだ。

新高塚小屋はきれいで広く、淀川小屋と違い窓が多いせいか、明るく中が暖かい。あの広いデッキはなんだ? 先客青年1人。後から他に5名やって来て、人数が多いせいか今夜は昨夜ほど寒くない。しかし、デイパック男性は、寒がりではないからと寝具を一切持参しておらず、さすがに明け方は寒かったそうである。(前夜の温度は5度だったと小屋のノートに書かれていたそうだ)。

1015日(金)曇のち晴

小屋のすぐそばにある水場で水を補給し、まだ薄暗く、ガスのかかる中をKさんと出発。1時間弱で縄文杉に出る。木製のりっぱなデッキの前に、縄文杉がまるでお供え物のように突っ立っていた。周囲の人工物のお陰であまり感動を覚えることもなく、記念写真を撮る。額に入った写真のような縄文杉よりも、むしろこの先にある夫婦杉や大王杉の方が、柵などがないせいか、自然で迫力があった。特に夫婦杉は、巨大な2本の杉の枝が先で合わさって一つになっており、強烈な自然の力強さを感じさせられた。

縄文杉の少し手前にある旧高塚小屋へ寄ってみた。どんなひどい所か楽しみにしていたが、なんのことはない、とてもきれいで、これならここに泊まれば良かった。あとで、ここに昨夜泊まったという女性3人組に会い聞いたところ、小屋に着いた時、ちょうど小屋を掃除された方が出て行かれる所だったそうだ。

縄文杉から大株歩道入口まではひたすら下りの木段が続く。これを登るのは大変だろう。途中にあるウィルソン株の中を流れる水は、大腸菌がうようよしているので絶対に飲まないようにと、Kさんが現地の山に詳しいタクシーの運ちゃんから聞いたそうだ。世界遺産に登録されたおかげで屋久島の森はすっかり有名になったが、秘境ではなくなってしまった。『世界遺産』は、その肩書きのお陰でその価値を失っていくのだろうか。人間の欲望に利用され、保護されるよりもむしろ滅びていくのではないか。過剰整備と思われる登山道も、簡単に入山できるようになって踏み荒らされるのを防ぐためには仕方ないとは思うのだが、逆に安易な入山者が増え、森の破壊につながっていくのではないか。実際、前日淀川小屋前で会った男性は、山頂付近をもっと整備すべきだと、耳を疑うようなことを真顔で言っていた。

大株歩道入口に出ると、延々と軌道敷を歩く。早くも荒川口から縄文杉を見に登ってくる人たちとすれ違う。大抵は先頭にガイドがいる。すれ違う人が多く、その度に脇に寄り、次第に面倒になる。都会から来た若いガイドも多いように見える。彼らには悪いが、いろんなガイドがいるのだろう。ガイド料は15万円と聞く。

途中で女性から声をかけられた。初日に紀元杉行バスで乗り合わせた女性二人連れだ。彼女達はヤクスギランドで下車し、翌日宮之浦岳をピストン、今日は縄文杉のピストンらしい。私達のように縦走する登山者はごくわずかで、宮之浦岳と縄文杉をそれぞれピストンする人たちがほとんどのようだ。枕木の上には以前はなかったらしいが、真ん中に板が敷いてあり、さっきの女性と立ち話をしていたら板から左足がはみ出して足首を捻った。こんなところで捻挫しちゃしょうがない。

楠川分れから辻峠に向う。急登を40分弱で峠に着く。猿の鳴き声が賑やかだ。ここから太鼓岩へ空身でピストンする。お猿さんにザックを持っていかれないよう、Kさんと二つのザックを指導標にバックルで止めておく。急登を登って岩上に出る。晴れていたら昨日縦走してきた山々が見えるはずだが、山はすっぽり雲に覆われていた。峠に戻り、白谷雲水峡バス停に正午前に着く。楽しみにしていたもののけの森だが、秋のせいかコケの緑も輝きを失い、いまひとつであった。夏の緑の濃い時期でないとここのよさは味わえないのだろう。途中寄ってみた白谷小屋は、観光客も立ち寄る場所のせいか、何か落ち着かない感じのところであった。

1220発のバスに乗り、小原町で乗り換えて尾之間(おのあいだ)温泉へ行く。Kさんは尾之間で下車し別れた。温泉入口のバス停から歩いて約10分。お湯は熱いので長く浸かれないが、泉質は素晴らしい。ぬるっとしたお湯で少し硫黄臭がする。脱衣所で地元のおばあちゃんに近くにスーパーはないかと尋ねると、県道を右に行くとあるというので、ビールを買おうと歩き始めた。しかし、どうも変だ。何も無い。この先ありそうにない。バスも次は当分来ない。結局えんえん1時間以上も何もないのどかな海沿いの道を、夕陽を浴びながら平内にある屋久島ユースホステルまで歩いて大いに疲れた。後で分かったことだが、県道に出て左へ曲がるとすぐ右手にあったのだ。

屋久島ユースは、受付が外にある。洗濯をした後、生ビールと500の缶ビールを立て続けに飲む。警察署の電話番号を聞き、下山連絡をした。これをしないと遭難したと判断されると、Kさんが言っていたからだ。同部屋の若い女性は偶然にもまた北海道の人だ。

夕食時、隣にいた男性と話をしたら、何と下関の人だった。3号線を9時間かけて走り、車は鹿児島市内の城山公園近くの1泊500円の駐車場に置いてあると言う。燃費が15キロの軽で片道のガソリン代は3000円! こんな所で何ともローカルな話になる。今日は淀川から宮之浦岳をピストンしてきたという。

1016日(土)快晴
 朝から真っ青な空が広がる。ユースのレンタサイクルで大川(おおこ)の滝へ行く。海沿いの道路は車も少なく、青い海を眺めながらのんびりサイクリング、と言いたいが、結構アップダウンがありきつい。約1時間で日本の名瀑100選の大川の滝に着く。ユースにいたホステラーが4人、ユースのレンタカーで来ていた。屋久島は人数が集まれば、レンタカーを借りて移動した方が安上がりである。バスもタクシーもバカにならない金額だ。(今回かかった島内移動のバス代は4820円。)

大川の滝は、水量も多く、見ごたえがある。突然背後から肩をたたかれ、驚いて振り向くとKさんだった。飛行機の出発まで時間があるので安房の宿からバスで来たという。こんな所でまた会えるとは!昨日は尾之間の酒屋で三岳(屋久島の焼酎)を買ったらしい。三岳は品薄でなかなか瓶では手に入らないとのこと。(私は前日ユースで買った。)
 Kさんと別れ来た道を戻る。途中ガジュマルの大きな木があり、男性が写生をしていた。その先に湯泊温泉があったので行ってみる。海に向って気持ちよく下って行く。これを登ると思うとイヤになるが、考えない。下りきって海辺の防波堤に着く。トイレや脱衣所がある。防波堤の切れ目に協力金と書かれた箱。海へ向って出ると、露天岩風呂がある。ちょっと迷ったが、誰もいないので素早く入る。一応男女の間に気持ちほどの柵があり、湯船の横に大きな岩があるので、そこに隠れて脱衣できる。お湯はぬるめ。海を眺めながら、何とも開放的な温泉である。が、人が来るかもしれないのでそこそこに上がる。急な坂道を自転車を押して登る。車道に出て少し走ると酒屋に寄って缶ビールを買う。すぐ先に海中温泉があり、そこを目指して自転車で下る。登ることを考えなかったらとても気持ちのいい下りである。鳥居の先の海辺で若い男性が服を脱いでいる。手前で女性が二人、入りたいが入れないといった風情で立っている。近くのトイレそばの木陰にベンチがあり、そこで残りの行動食を食べながらビールを飲む。セミが鳴いている。ちょっと鳴き方が違う。風が強く、岩に打ちつける波は高い。尾之間まで行ってみるつもりだったが、もうすっかり走る気も失せた。車道までの上り坂を再び自転車を押して歩く。平内から大川の滝までの車道からは、素晴らしく青い海と、迫力ある山のピークが見え、景色には事欠かない。山は地図で見ると七五岳と烏帽子岳のようだ。平内に近づくとモッチョム岳が見えてくる。午後2時半頃ユースに戻る。台風23号に続き、24号も発生したとのこと。

1017日(日)曇

朝から曇り空だ。台風が接近しており、高速船トッピーに乗るホステラーたちは船が出るか心配している。バスで宮之浦港へ。途中、岩がそびえるモッチョム岳の近くを通る。なかなか迫力がある。モッチョム岳にも登りたかったが、先の台風で登山路がかなり荒れて通行困難らしい。今度来るときはあのモッチョム岳と愛子岳に登ってみたい。

港は波が高く、フェリーも高速船も少し遅れている。(後日聞いた話では、翌日から高速船もフェリーも欠航になったらしい)。港の待合所の売店に三岳の五合瓶が1050円で売られていた。しかし、今日たまたま入荷したそうで、普段はすぐに品切れになるという。昼食を調達したいが、食堂があるのみ。売店のおじさんにスーパーの場所を聞いて買いに行く。港入口のすぐ先にヤクデンがあり、ここに食料品からアウトドア用品まで何でも売っている。パンとビール、チューハイ、つまみを買う。

フェリーは高波のため15分遅れ。待合所の二階で船の接岸を見ていたら、ユースに泊まっていた下関の男性がやって来た。結局帰りは彼の車で鹿児島から下関まで乗せてもらうことにした。午後545分鹿児島港着、夜行バスをキャンセルし、午後8時頃鹿児島市内を出発して3号線を北上、新下関駅に午前5時過ぎに着き、550発の始発に乗り帰った。

費用は交通費が22千円、宿泊費が2食付2泊で9千円、その他計約39千円。今回久々に『旅をした』という感じの屋久島行きだった。山ももちろんいいが、様々な人たちに出会い、旅はいいなと、またぞろ旅の虫がうずき始めた。

【コースタイム】

10/13 紀元杉(1441)—淀川登山口(15031510)—淀川小屋(1544

(歩行56分、休憩7分、計1時間3分)

10/14 淀川小屋(621高盤岳展望台(700707花之江河(731740黒味岳分岐(751755黒味岳(817822黒味岳分岐(838844宮之浦岳(10181049焼野三叉路(11031108永田岳(11501213焼野三叉路(12561306平石

13181325第一展望台(14231428新高塚小屋(1446

(歩行6時間33分、休憩1時間52分、計8時間25分)

10/15新高塚小屋(600--縄文杉(655706--ウィルソン株(801809--大株歩道入口(827--楠川分れ(920928--辻峠(10051010--太鼓岩(10241031--辻峠

10411045--白谷雲水峡バス停(1156

(歩行5時間13分、休憩43分、計5時間56分)

【装備】 水を除き約9.5s。各装備一つ一つの重量を測って装備表を作り、10s以内にした。水は豊富なので、ポリタンは持参せずプラティパスの1ℓを使う。30ℓのザックではポケット総動員でもギリギリで40ℓくらいが欲しい。しかし、やればできるもので、よくあれだけの装備が入ったと我ながら感心する。下山後の靴がなく、登山靴では足が蒸れて不快だった。

【食糧】 自宅で永い間眠っていた賞味期限切れのアルファ米2食用を持参。初日の夜は1年物の五目で、おいしく食べた。翌朝は残りを玉子スープで雑炊に。二日目の夜は2年物の山菜おこわで、さすが固いままの米もあり、味もイマイチ。翌朝残りを玉子スープ雑炊にしたら問題なく食べられた。

【参考】

・高速バス 博多--鹿児島 往復8000円(昼行23便、夜行1便)

 http://www.nishitetsu.co.jp/bus/highway/guide/sakura.htm

・フェリー(折田汽船) 2等往復8000円(繁忙期除く)

・屋久島観光協会 http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/access/index.htm 

・リアルウェーブ http://www.realwave-corp.com/index2.htm(詳細なバス時刻表)

・屋久島ユースホステル http://www.yakushima.info/yh/

・島内の民宿は素泊まり2000円から多数ある。3食付3800円というのもあった。

・尾之間温泉200円、湯泊温泉(協力金)100

・鹿之沢小屋は、中から空が見えたと、泊まった人が言っていた。

記 michi