登山における快楽物質:ベータ・エンドルフィン | |
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uzura
昨年6月に「やまびこ」に入会させて頂いて、早、半年が経ちました。その間、普通の登山はもちろんのこと、ボッカ、バスハイク、ヤブおよび雪山等実に様々な経験をさせて頂きました。また、ここ1〜2ヶ月間はプライベートを含め毎週のように山に行き、楽しんでいます。御蔭様で多少体力と脚力がついたようで、山行中のダウンや山行後の疲労感が無くなりました。今年は是非夏合宿に参加させて頂きたいと思っている今日この頃です。 ところで、このたび思いがけない寒波襲来により山行が出来なくなり、代わりに平地をのんびり歩きましたが、もの足りないといいますか気分がすっきりしません。どうも登山中毒になったようです。これを科学的に説明すると下記のようなメカニズムらしいです。 他にどのような際にベータ・エンドルフィンが分泌されるかを調べましたら、アルコールを飲んだ際にも分泌されるそうです。(参考情報Aより) さらに調べますと、京大の伏木亨教授が下記のようなことを言っておられます。『世の中には、無茶苦茶おいしいものが3つあります。それが「油」と「砂糖」と「だし」。「病みつきになる」つまり「中毒になる」ものは、全てこの3つからできています。例えば砂糖と油が一緒になるとケーキ。油とだしが一緒になるとラーメン。』しかも、この3つのいずれかを食べるとやはり脳内にベータ・エンドルフィンが分泌されると同教授は言っておられます。(参考情報Bより) 以上私の調べた範囲で整理しますと、登山、アルコール、油、砂糖およびだしの5要素が、ベータ・エンドルフィンの分泌を促進するようです。ここまで来てハタととある人物の行動パターンに思い当たりました。その人物の行動パターンを説明しますと、ほとんどの場合山頂でまず缶チューハイでアルコールと砂糖を補給します。その後、おもむろにラーメンで油とだしを補給し、至福の表情を浮かべるのです。 ここでよく考えてみますと、な、なんと上記の5要素のすべてが満たされているではないですか!しかも、その人物は「ビールよりも缶チューハイが美味しい」「山で食べるラーメンは最高!」とかよく言っています。私もビールと缶チューハイを飲み比べた結果、確かに缶チューハイの方が数段美味しかったです。また、最近私も山でのラーメンに魅せられ、よく食べるようになりました。このように自ら気が付かないうちにベータ・エンドルフィンにどっぷりとはまっていた人物は、私をもどっぷりとベータ・エンドルフィンにはめてしまいました。私はこの快楽地獄からはしばらく抜け出ることが出来そうにありません。 しかしながら、このたび私が初めて経験しました雪山においてなぜだかまったくベータ・エンドルフィンの分泌を感じませんでした。皆さんからよく雪山の魅力をお伺いするのですが、出来ましたらどなたか私にその楽しさを実感させて頂けませんでしょうか?もしくは科学的にそのメカニズムをご説明頂けませんでしょうか? 奇特な方がもしいらっしゃいましたら宜しくお願い申し上げます。
********************************* 参考情報 http://www2.health.ne.jp/topics_f/2003101.html A「アルコール」とベータエンドルフィンに関して http://www.taishukan-sport.jp/d00/002/00200005.htm B「油」と「砂糖」と「だし」とベータエンドルフィンに関して |